3.3.2 群落抵抗サブモデル 群落抵抗は、仮想葉上の気孔抵抗と考えることができる。したがって、群落抵抗の環境に対する応答は、個葉における気孔抵抗あるいは、気孔抵抗の逆数である気孔コンダクタンスの応答と同様であると仮定し、個葉についての気孔コンダクタンスモデル(Jarvis, 1976; 小杉ら、1995)を仮想葉に拡張して用いる。 群落抵抗(Rc)を、光合成有効放射量(Q, mmol m-2 s-1)、葉温(T, ℃)、飽差(D, hPa)の関数とし、次式で表す。 (3.13) (3.14) (3.15) (3.16) ただし、 および、の時、 の時、 Parameter Discriptio Rcmin minimum canopy resistance a initial slope at Q=0 of the Q-Rcmin/Rc curve Tx maximum leaf temperature To optimum leaf temperature Tn minimum leaf temperature b decline rate of the D-Rcmin/Rc line 表-3.1 群落抵抗サブモデル中のパラメータ Unknown parameters of canopy resistance submodel ここで、Rcmin、a、To、Tn、Tx、bは、群落毎に固有のパラメータであり、それぞれ、最小群落抵抗、光合成有効放射量の増加に対する群落抵抗の初期減少率、最適温度、最低温度、最高温度、飽差の増大に対する群落抵抗の増加率に関連した値である(表-3.1)。光合成有効放射量、葉温、飽差の関数f、g、hは、それぞれ、0から1の間の値を変動する関数である。したがって、群落抵抗(Rc)は、Rcminから無限大まで変動する。