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表題目次2.12.22.3.12.3.22.4.12.4.22.4.32.4.42.5.12.5.22.6

2.5考察 2.5.1 HYCYMODELのパラメータ比較 九連山流域および、日本における国内流域において見積もられたパラメータを表-2.5に示す。国内の流域として、HYCYMODELを用いた解析が行われている若女流域・川向流域・裸地谷流域(福嶌・鈴木, 1986)、桐生流域(福嶌, 1987)、杣川流域(福嶌ら, 1988)、竜王山流域(福嶌ら, 1992)、梁ヶ谷流域(福嶌ら, 1989)、幽仙流域(中島ら, 1992)、岩手山流域・磐梯山流域(Kubota et al., 1996)を挙げた。竜王、梁ヶ谷、幽仙の3流域は、九連山と同様に古生層堆積物を基岩とする流域である。若女、川向、裸地谷、桐生、杣川の5流域は風化花崗岩を基岩とする流域であり、裸地谷流域は、森林に覆われていない流域である。岩手山および、磐梯山の2流域は、火山地域の流域である。 九連山流域においては、その他の国内流域と比較して、パラメータCが小さく、Kc、Kh、Ku、Kbが非常に大きく、D16もまた非常に大きい。以下では、これらのパラメータの相違について考察を行う。 1) パラメータC、Kc、Kh、Ku、Kb パラメータCは、流域面積に対する流路システムの面積比を表す。九連山流域において、パラメータCが小さいことは、流路からの直接流出の割合が小さいことを示している。 パラメータKは貯留関数を表現している。それぞれの下付き文字は、流路(c)、斜面(h)、森林土壌表層(u)、森林土壌深層(b)を表す。九連山流域においてパラメータKc、Kh、Ku、Kbが大きいことは、逓減ハイドログラフが緩やかであることを示している。 表-2.5 各流域において見積もられたHYCYMODEL中のパラメータ Estimated parameters of HYCYMODEL 2) パラメータD16、D50 Weathered granite Sedimentary rock Volcano Jakujo1) Kawa.1) Rachi.1) Kiryu2) Soma3) Ryuo4) Yana.5) Yusen6) Jiulian. Iwate7) Bandai7) C 0.040 0.050 0.300 0.035 0.035 0.032 0.035 0.030 0.015 0.350 0.150 D50 40.0 25.0 25.0 50.0 60.0 35.0 100.0 100.0 80.0 75.0 82.0 D16 8.0 5.0 5.0 10.0 20.0 5.0 20.0 10.0 40.0 15.0 54.7 Kc 2.0 2.0 1.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 4.0 - - Kh 30.0 30.0 30.0 10.0 15.0 14.0 30.0 15.0 80.0 10.0 10.0 Ku 21.7 21.7 21.7 21.7 21.7 25.0 10.0 12.5 270.0 15.0 35.0 Kb 808 808 808 808 808 370 687 687 1700 1000 2200 Qbc 0.95 0.50 0.50 0.95 - 2.00 2.00 2.00 - 0.40 2.00 s1 - - 0.72 - - 1.10 - - - - - s2 - - 0.00 - - 0.37 - - - - - 1) Fukushima(1987), 2) Fukushima and Suzuki(1986), 3) Fukushima et. al.(1988), 4) Fukushima et. al.(1992), 5), Fukushima et. al.(1989), 6) Nakashima et. al.(1992), 7) Kubota et. al.(1996) D16およびD50は、それぞれ、斜面システムからの直接流出の割合が16%および50%となる表層土壌の有効深度である(Fukushima, 1988)。貯留量(Su)と有効降雨発生率(m)の関係を図-2.10に示す。九連山流域において見積もられた関係は、磐梯山流域における関係と類似している。つまり、50 mm


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田中広樹